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深センからペットと帰国するための手続き(帰国10日前編)

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こんにちは、うめのパパです。

中国では、「日本に帰ることになったら、わんちゃん誰にあげるの?」ってよく聞かれました。日本に連れて帰るのは大変でしょって。

そう、大変なんです。でも、わたくしたちはうめを娘として迎えた時から、最後まで一緒と決めているので、連れて帰らないなんて選択肢はありませんでした。

うめは、中国→日本→ミャンマー→日本とわたくしたちと一緒に引っ越しをしています。この記事は、中国からわんちゃんやにゃんこを連れて帰るための手続きをお伝えする、第3弾です。

今回は、わんちゃんもしくはにゃんこを連れての帰国10日前頃にしなければならない手続きについて、書きたいと思います。

事前届出

中国からペットと帰国するための手続き(帰国180日前まで編)”のおさらいですが、狂犬病の抗体検査から180日たたなければ、わんちゃんは係留なしで日本に入国することはできません。

日本への入国予定日が抗体検査日から180日以上たっている(緊急時には、180日以内でも届出を受理してもらうことができますから、何かあったらまず動物検疫所と連絡をとってください。)ことを確認してから、事前届出(犬用の事前届出と、猫用の事前届出があります。)を入国予定空港もしくは港にある動物検疫所に提出しましょう。

主な空海港を管轄する動物検疫所一覧はこちら。

動物検疫所は、固いことを言ってわたしたちを困らしてくる存在ではなく、飼い主さんがペットをスムーズに日本に連れて帰られるように手伝ってくれる人たちです。

いろいろ必要なアドバイスをしてくれるので、帰国の予定がある場合(海外でペットを飼った時点で連絡を取り始めてもいいかも。)はすぐ連絡を取るといいですよ。

事前届出が受理されると、届出受理書がもらえます。飛行機に乗るときに必要になるので、帰国前に印刷しておきましょう。絶対に、印刷して紙で持っておいてください。

飛行機のチケットの予約

帰りの飛行機の予約をしましょう。予約をしていないと、動物衛生証書の申請ができません。わんちゃんやにゃんこと一緒に帰るのに、個人的には大韓航空がおすすめです。

大韓航空がおすすめ

フライト時間が気になるなら直行便

中国からですとANAJALをはじめ、色々な航空会社が日本に飛んでいます。飛行時間だけを考えると、直行便がいいでしょう。

ペットへの負担も少ないかもしれません。しかし、航空会社によっては、ペットを乗せてくれません。

また、運行する機材によってペットが乗れるスペースがあるかどうか、予約でいっぱいになってないか確認する必要もあります。

わたくしは、深セン関空着で大韓航空を利用することにしました。途中で、ソウルを経由する便です。

大韓航空をおすすめする理由

どうしてあえてソウル経由便しかない大韓航空にしたかというと、大韓航空の場合、ペットを客室に乗せることが可能だからです。

ペットと一緒に客室に入れるっていいなって思われた方は、持ち込めるゲージの大きさや、ペットを含めた重さなどの規制があるため、前もって大韓航空にご確認ください。

ペット搭乗リクエス

チケット予約前に、大韓航空(日本語のページにある、日本のコールセンターで対応してくれます。)に連絡して、予約したい便の運航予定機材がペットを乗せられるものか、確認してください。

また、ペット枠がほかの方々の予約でいっぱいになっていないかも、教えてもらえるなら確認しておきましょう。それから、ご自身のチケットを予約してください。

チケットの予約後、また大韓航空のコールセンターに連絡し、ペットをいつのどの便に乗せたいか伝えましょう。すると、本社にペットリクエストを提出してくれます。

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リクエストが受理されると上のような返事が届きます。

Form AC

ペットを日本に連れて帰るときわんちゃん(にゃんこ)が、狂犬病またはレプトスピラ症(にゃんこは狂犬病のみ)にかかっていないか、政府認定医師による証明が必要です。

推奨書式は、Form ACです。(Form ACはこちら。)Form ACを政府認定医師に記入してもらいましょう。

ここでいう政府というのは、中華人民共和国出入境検験検疫局です。深セン中華人民共和国出入境検験検疫局では、直接Form ACの記入はしてくれません。

ですから、動物衛生証書の申請に行く前にForm ACを準備しておく必要があります。(実はなくても大丈夫だったりしますが、申請前にForm ACを準備しておくに越したことはないと思います。)

指定病院(政府認定医師)

深セン中華人民共和国出入境検験検疫局の指定病院は、和平道動物医院(Peace Animal Hospital)です。

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深センには、分院が3軒あるようです。

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うめは、華僑城医院でお世話になりました。

場所

予約しておこう

和平道動物医院(Peace Animal Hospital)は3軒があるため、お世話になる予定の病院にForm ACの一番下に押してもらうハンコがいつも置いてあるわけではないようです。

なので、予約を取るようにしましょう。(動物病院の場所の確認も兼ねて前もって病院に行き、予約をとっておくと安心かもしれません。)

病院で必要な物

Form ACをお医者さんに記入してもらうために、以下のものが最低必要です。

  • 狂犬病抗体検査結果
  • 犬類免疫証(狂犬病注射手帳)
  • 防疫注射手帳(狂犬病以外の予防注射手帳)
  • 費用
  • その他(前もって確認しておきましょう。)

Form ACに記入してもらうときには、狂犬病またはレプトスピラ症の検査済みであることが求められます。

事前にお世話になっている病院に検査してもらうか、和平道動物医院で検査してもらいましょう。うめの和平道動物医院での検査費用は、1140元でした。

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Form ACを記入してもらったら、すぐに連絡をとっている日本の動物検疫所(多くの方は、到着する空港の動物検疫所。)に送って確認してもらってください。

もし書き間違えがあると書き直してもらう必要があるので、時間には余裕をもって(できるだけ帰国日に近い方がいいようですから、計画が大切です。)Form ACの記入してもらえるようお願いしましょう。

ちなみにわたくしは、Form ACの記入をお願いする頃から、帰国手続きに必要なものをすべて一つの袋にまとめて、全部を持ち歩くようにしていました。

手続きをするときに、資料が足りない!持ってくるのを忘れた!ってこと起きないようにするためです。いろいろなところに行かなければならないので、紛失にも十分お気をつけください。

動物検疫合格証明

動物検疫合格証明は、動物衛生監督所で発行してもらうことができます。お住いの近くの動物衛生監督所に行ってください。

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動物衛生監督所で動物検疫合格証明をもらうために、以下のもの最低必要です。

  • わんちゃん(にゃんこ)
  • 犬類免疫証(狂犬病注射手帳)
  • 狂犬病抗体検査結果証明書
  • 犬を連れて帰る方のパスポートにある名前(パスポートを持って行けば確実)

費用はかかりません。わたくしがお世話になった動物衛生監督所の場所は、下の地図の通りです。

場所

地図にピンがたたないことがあるようです。住所は、广东省深圳市南山区学府路265号です。

手続き時間は10分ほどでした。すぐに24時間有効の動物検疫合格証明がもらえます。

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 有効期間が24時間ですから、動物衛生証書申請に行く日に動物衛生監督所に行くようになさってください。

動物衛生証書申請前に

出入境検験検疫局へ動物衛生証書申請をするために最低限必要な物で、ここまでで取り上げていないものが3つあります。

  • 写真2枚(大きさは気にしなくていい)
  • 通関業者が準備してくれる書類
  • 注)飛行機のチケットを持って行く必要はありませんが、予約を完了しておく必要があります。

写真

写真の大きさは、特に指定なしとのことです。動物病院では、顔が見えて頭からしっぽまで体全部が入っていること、そのうえ足が4本とも見えている写真と言われました。

うめの場合は、犬類免疫証(狂犬病注射手帳)に張り付けてあるものと同じものを2枚、提出しました。

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通関業者が準備してくれる書類

自分で準備できないのが、通関業者が準備してくれる書類です。わたくしは前もって出入境検験検疫局に必要な書類の確認に行っていたため、この書類の存在を知りました。

この書類を作ってもらうためには通関業者を見つけなければなりません。お知り合いに通関業者がおられれば大丈夫ですが、そうでない方は下の写真を参考にしてください。

出入境検験検疫局は官公庁ですから業者を指定することはしません。が、やってくれる通関業者の一覧が事務所に貼ってありました。

通関業者(広東省深セン市蛇口)

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わたくしは、一番上の人に連絡しました。この人の事務所は、出入境検験検疫局の隣にある高層ビルの6階605-2です。とっても親切な人でした。

費用は300元でしたが、動物衛生証書が発行されてからの支払いでした。領収書は発行してくれなかったので、裏稼業ってところでしょうか。

いろいろな業務をされているようなので、前もって連絡しておき、いつ動物衛生証書の申請予定かを伝えておくほうがいいでしょう。(当日連絡しても、時間がないってことも考えられます。)

彼もプロなので必要な書類が何か知っており、色々助けてくれます。日本ではないところに行くときに必要な手順も知っているようなので、中国から第三国にペットを連れて行く場合も、相談に行くといいかもしれません。

犬の血清の動物衛生証書

中国からペットと帰国するための手続き(帰国180日前まで編)”で犬の血清を日本に持ち込むのに必要な動物衛生証書は、深センで発行してもらうことはできないと書きました。

しかし、この通関業者さんは経験があるようです。「すごく複雑なんだ。」と言っておられましたが、必要な場合は相談してみてもいいかもしれません。

動物衛生証書の申請

動物衛生証書の申請には、出入境検験検疫局に行かなければなりません。しかし、出入境検験検疫局であればどこでも手続きができるというわけではないようです。

深センでは、蛇口、筍崗(笋岗)、皇崗(皇岗)の出入境検験検疫局でしか、動物衛生証明書を発行してくれないとのことでした。

蛇口の出入境検験検疫局の場所は以下の地図に記しています。

場所

 

地図にピンがたたないことがあるようです。住所は、广东省深圳市南山区临海大道59号海运中心です。

タクシーで行くなら、“蛇口海関”もしくは“海運中心”と言うとわりと通じます。あまりタクシーで来る人が多いわけではないので、知らない運転手も多いです。

あまりタクシーが走っていないので、帰りのタクシーをつかまえるのは簡単ではありません。滴滴出行などを利用されるのが無難です。

動物衛生証書申請時に必要な物

出入境検験検疫局で申請を行います。申請に最低必要なものは以下の通りです。費用はかかりません。

  • わんちゃん(にゃんこ)
  • 連れて帰る人のパスポート
  • 犬類免疫証(狂犬病注射手帳)
  • 狂犬病抗体検査結果証明書
  • 防疫注射手帳(狂犬病以外の注射手帳)
  • 動物検疫合格証明
  • 写真2枚(大きさは気にしなくていい)
  • 通関業者が準備してくれる書類
  • 注)飛行機のチケットを持って行く必要はありませんが、予約が完了しておく必要があります。

まず、上の書類を持って通関業者の事務所に行ってください。すると、必要な書類コピーしてくれます。そののち、担当者が一緒に出入境検験検疫局に行ってくれました。

出入境検験検疫局の動物検疫を担当してくれる部署は、出入境検験検疫局のビルの4階412号室です。

何もなければ、書類のチェックと、わんちゃん(にゃんこ)のマイクロチップの読み取りをして終わりです。

実は、ここまでが本当に大変です。出入境検験検疫局に、申請に来れたらちょっとホッとできます。わんちゃんやにゃんこと一緒に無事帰国できるまで、あと少しです。

続きの手続きは、下の記事にまとめました。

※過去に、別のブログで上げていた記事をリライトして投稿しました。