行くまえに絶対知っておきたい現地の狂犬病事情
こんにちは。うめのパパです。
LCCの就航先が増えるとともに、アジア圏内での海外旅行が国内旅行のように手軽になりました。でも、手軽な海外旅行とはいえ、渡航前の予防接種は大切です。
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もし、海外滞在期間が短期間だったとしてもです。
狂犬病
日本国内では狂犬病は存在しないと言っても過言ではありません。犬に狂犬病が発生していないからです。(犬以外の動物も狂犬病になります。)
最近、狂犬病による死亡のニュースが流れたことがありましたが、それは海外で犬にかまれた人が、日本へ帰国後に狂犬病が発症したケースです。
狂犬病|厚生労働省をご確認ください。
原因
ウイルスに感染した動物に噛まれたり、唾液がついた爪に引っかかれることにより感染します。
狂犬病に感染している動物は、唾液を飲み込めずよだれをたらします。また、末期に近づくと麻痺や痙攣が発症します。
ちょっと怪しいと思う動物には、近づかないようにしてください。しかし、狂犬病|厚生労働省には、犬の場合の潜伏期間が2週間~2カ月程度となっています。
健康そうな動物でも、注意するに越したことはありません。静かな動物でもウイルスに感染している可能性があります。
動物に噛まれた場合は、ワクチンを接種する方が無難かもしれません。
症状
発熱や、頭痛、嘔吐、痙攣、水が飲めなくなったり、風が怖くなったりします。発症すると治療法がなく、ほぼ100%死亡します。
予防接種のスケジュール
基礎接種は、3回です。2回目は4週間後、6-12か月後に3回目の接種を行います。抗体持続期間は、2年です。2年を超えた場合は、追加接種を受けるようにしましょう。
海外渡航者向けの予防接種を受けられる病院だからといって、狂犬病のワクチンを持っているとは限りません。まず病院に相談するようにしましょう。
いろいろな種類のワクチンがありますから、予防接種を受けた場合は、抗体の持続期間を確認しましょう。そうすることで、追加接種の予定が立てやすくなります。
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犬に噛まれたら
万が一、犬や猫に噛まれたりひっかかれたりされたら、病院に行ってワクチンを接種してください。
ワクチンの接種
中国では、狂犬病のワクチンの接種が必要とされる事例が発生することが多いため、だいたいの病院がワクチンを持っています。できるだけ早く、病院に行きましょう。
もし、日本で狂犬病の予防接種を受けていたとしても、ワクチンの追加接種が必ず必要です。
ワクチン接種スケジュール
予防接種を受けていない場合
5回のワクチン接種が必要です。1回目から、3日目、7日目、14日目、28日目にワクチンを接種することになります。
ワクチンの種類や地方により採用している方法が違うため、少し違う場合もあるかもしれません。
予防接種を受けている場合
2回の追加接種が必要です。当日の接種と、3日目の接種です。その他の方法を採用していることもあるでしょう。
病院で
犬や猫に噛まれたら、すぐに病院に行きましょう。もしかしたら、英語が分かるお医者さんがいないこともあるかもしれません。
中国語で、“我被狗咬了。(発音:ウォ ベイ ゴウ ヤオ ラ)”と伝えてください。これで、お医者さんも分かってくれるはずです。
なによりも、まずは噛まれないようにすることがいちばんです。かわいいですが、むやみやたらに動物に近づかないようにしましょう。
また、ロングステイなどをされている方は、市場などで売っている動物(ペット)の購入や接触は、できるだけ避けるようにしましょう。
ミャンマー事情
狂犬病の発生が確認されている国々でも、状況はまちまちです。上では、中国の状況を取り上げましたが、ここからはミャンマーの状況についてです。
野良犬天国
ミャンマーでも、狂犬病が発生しています。動物も大切にする習慣があるミャンマーでは、野良犬が歩き回っています。
車の下で休んでいる犬もおり、ときに歩行者の足音にびっくりして足に噛みつく事例が発生しているようです。
いくら気を付けていても、急に路上駐車している車の下から噛みつかれるようでは、回避のしようがありません。
そんな野良犬天国のミャンマーにも、狂犬病ワクチンがあります。犬や猫に噛まれたときは、病院に行きましょう。
噛まれてからでは手遅れ?
犬や猫に噛まれたのちに摂取する狂犬病用ワクチンには、2種類あるようです。
ミャンマーには、この2種類のワクチンが両方ともあるわけではないそうです。(ミャンマーで2019年に狂犬病の予防接種を受けた日本人が病院で聞いた話。)
ミャンマーの病院で準備されているワクチンは、狂犬病の予防接種を受けたことがある人に摂取するものだけだとか。
つまり、狂犬病の予防接種を受けていない人が犬や猫に噛まれても、できる処置がないことになります。
おそらく、すぐにタイ行きの航空券を購入してバンコクに行き、バンコクでワクチンを接種してもらうしか方法はないでしょう。
つまり、ミャンマーに渡航予定の方は、前もって狂犬病の予防接種を受けることを考えられたほうがいいかもしれません。
※過去に、別のブログで上げていた記事をリライトして投稿しました。