ミャンマーで住宅やオフィスを賃貸したら印紙税
こんにちは。ミャンマーでロングワケーション継続中の、うめのパパです。
海外でロングワケーションをするうえで大切なことの一つが、快適なお家を見つけることです。
ミャンマーでは部屋を借りるだけでは、そこで生活を始めることができません。満たさなければならない条件を下の記事にまとめました。
快適なお家というのは、色々な設備が付いていればOKというわけではありません。家というのは、身体だけでなく気持ちも休まらないといけません。
快適なお家が必要な理由
海外でのロングワケーションというのは、外から見えるのとは違い意外と地味な生活です。Instagramで見る海外生活者の生活は、すごく華々しいですよね。
でも、実際生活を始めると、日本にはないストレスにさらされることになります。言語の壁や、文化の壁にくじけそうになることもあるでしょう。
そんなときに、家に帰ってきてまでストレスを感じるのはちょっときついですね。予算もあると思いますが、それなりに設備が整っていて、落ち着ける部屋を見つけましょう。
落ち着ける部屋が見つかったら、契約です。そして、お金を支払って条件を満たせたら、新居での生活を始めることができます。
条件とは何かについては、下の記事に書いています。ご参考になさってください。
引っ越しの前に
新居の契約と支払いを終えたら、引っ越しの準備です。が、その前にまだまだしなければいけないことがあります。
お掃除。もそうですが、ミャンマーのルールで、もう一つ大切なステップが残っています。
印紙税
ミャンマーでは、不動産の賃貸契約を結ぶと、賃貸契約書に印紙を貼らなければなりません。印紙の金額は、支払総額(仲介料は除く)の0.5%です。
もし1ヵ月の家賃が1,000,000mmkだった場合、1年分の家賃は12,000,000mmkです。それの0.5%なので、60,000mmkです。
印紙税の申告
印紙税の申告に、最寄りの税務署に行かなければなりません。Googleマップにお住いのタウンシップの名前の後ろに“Tax Office”と入力して検索してみてください。
税部署に行ったら、賃貸契約書を見せて“Stamp duty”を支払いたい旨を伝えましょう。すると、振込用紙を作ってくれます。
印紙税の支払い
振込用紙を持って、最寄りのEconomic Bankに向かってください。
こちらの窓口で、振込用紙とお金を渡します。少し待つと名前を呼ばれますから、振込用紙の半券をもらってください。
印紙の受取
振込用紙の半券(振込証明)をもって、振込用紙を発行してもらった税務署に戻ってください。そちらで振込用紙の半券を渡すと、賃貸契約書に印紙を貼ってくれます。
これで、印紙税の納付は完了です。印紙税の納付は法律で義務付けられているものの、大々的な取り締まりがなされていないため、あまり重視していない人も多いです。
でも、いつ急に取り締まりを強化するか分かりませんし、法律が定められているのは事実なので、支払っておくことをおすすめします。
ちなみに、大家さんは家賃所得を申告しなければなりません。それをしないでいいように、借り手に印紙税の納付に行かないよう圧力をかけてくることがあります。
必要なもの
印紙税納付のため税務署に持って行かなければならないものは、以下の通りです。
- 賃貸契約書原本
- 契約者のパスポート
念のため、大家さんの身分証明書のコピーなども持って行っておきましょう。
注意点
申告期限
実は、印紙税の申告には期限があります。いろいろな説があるのですが、絶対大丈夫なのは契約発効日より前に処理することです。
つまり、2021年3月25日に4月1日より賃貸する賃貸契約書を交わしたとします。すると、4月1日までに税務署に向かえば問題ありません。
引っ越し前でとても忙しいでしょうし面倒だと思いますが、印紙税の申告と納付は忘れないようになさってください。
罰金
もし、申告期限を過ぎてしまうと、罰金が加算されます。率は低くなったと聞きますが、少し前までは、印紙税の10倍が罰金として求められました。
1ヵ月の家賃が1,000,000mmkだった場合、1年分の家賃は12,000,000mmkで、印紙税が60,000mmkです。罰金は600,000mmkです。合計で660,000mmkを支払わなければなりません。
物件の種類
法人が使用する物件
印紙税の申告は、どんな賃貸物件でも必要です。家、オフィス、店舗などなど。印紙税を納付していないと、会社の経費として認められません。
会社を経営されている役員さんは、忘れないようになさってください。
ミャンマーで起業をお考えの社長さま、下の記事を参考になさってください。
個人の住宅
個人宅の場合、経理処理とは関係ないから印紙税を納めなくっても良いよね。ってわけではないんです。
どんな物件の賃貸契約に対しても、印紙税の納付が必要です。個人の住宅としてコンドやダイカンをお借りになられた方も、印紙税の納付をおすすめします。
お気に入りの物件が見つかったら、契約と同時に家賃の支払いが必要です。できるだけ早く現金が欲しい時に利用できる海外送金サービスを下の記事で紹介しています。