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ミャンマーを目指すなら知らなきゃ損するお話

ミャンマー滞在期間に注意!所得税とFRC

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こんにちは。22日の月曜日はうるさかったですが、それから静かな日が続いているヤンゴンより、うめのパパです。

旅行と違い、海外でのロングワケーションの場合、税金の申告にも注意しないといけません。

ミャンマーで賃貸住宅に住むなら、気をつけなきゃいけないルールについては、下の記事にまとめています。

ミャンマーでもいろいろな税金がありますが、その内の1つが個人所得税です。

個人所得税

個人所得税とは、所得があると支払わなければならない税金です。ミャンマーでは、所得金額に合わせ、所得の0-25%の税金を納付する義務があります。

所得税の申告方法

雇い主は、スタッフの源泉徴収と年末調整を行わなければなりません。会計年度は、10月1日から始まり、次の年の9月30日までです。

課税対象

課税対象となるのは、ミャンマー国内で所得があった人、もしくはミャンマー国内に一定以上の期間住んでいる人です。日本人も含まれます。

非居住者

ミャンマーで非居住者とみなされるのは、10月1日から次の年の9月30日までの1年間のうち、ミャンマーに滞在していた日数が183日以下(通算)の人です。

課税対象所得

ミャンマー国内源泉の所得が、所得税の課税対象となります。

ミャンマー国内源泉の所得に課税される。国内源泉所得とは、ミャンマー国内の職位・職責による所得、ミャンマー国内事業所または事業からの所得、ミャンマー国内に所在する資産からの所得を指し、所得の受領地や居住者・非居住者の違いは問われない。

税制 | ミャンマー - アジア - 国・地域別に見る - ジェトロ より

つまり、ミャンマーにいた期間が1年(10月1日から次の年の9月30日まで)のうち通算183日以下でも、ミャンマーで稼いだ金額を申告しなければなりません。

居住者

10月1日から次の年の9月30日までの1年のうち、ミャンマーに通算183日以上滞在した人は、居住者とみなされます。

駐在でお越しの方やご一緒に来られている家族も、含まれます。ノマドワーカーやロングステイでの滞在でも同じ条件です。

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ノマドワーカーが集うカフェ
課税対象所得

居住者の場合、所得税の課税対象は、全世界所得です。どういうことかと言いますと、日本をはじめミャンマー国外で得た所得も、ミャンマーの個人所得税の対象になります。

例えば、日本に一時帰国していた時にアルバイトをした場合、その給料もミャンマーで申告しなければなりません。

ミャンマーに居ながら、フリーランスもしくは副業で得た収入(ミャンマー国内の銀行やミャンマーチャットで受け取ったものではなくても)も課税対象です。

FRC

FRCとは、Foreigner Registration Certificateの略で、外国人登録証のことです。

申請対象

国内に継続して90日以上滞在する外国人は、外国人登録証(FRC)を申請することが義務付けられており、FRCの保有者はミャンマーを出国する際には税務クリアランスを行うことが求められる。ただし、このことは国内に90日未満滞在する場合には、個人所得税の課税が発生しないことを意味するものではなく、滞在期間が90日未満であっても、その間に国内での雇用による所得あるいはその他の国内源泉所得がある場合には、課税対象となる点に留意が必要である。

税制 | ミャンマー - アジア - 国・地域別に見る - ジェトロ より

ミャンマーに90日以上滞在できるビザを取得された、もしくはそのようなビザを持ってミャンマーに入国された方は、FRCの申請手続きをされることをおすすめします。

更新時期

いつ取得したかに関係なく、取得年の12月1日から年末までに更新する必要があります。(年末の休みがあるため、注意なさってください。)

申請・更新場所

こちらの3階で申請・更新の受付と手続きを行ってくれます。毎日、たくさんの人が手続きに来ているため、不安な方は下の代行サービスをご利用ください。

申請・更新料金

申請の際も、更新の際も期限前までだと9米ドル、期限を超えていると18米ドルです。

申請・更新手続き

FRC申請・更新の代行サービスについては、下のページをご覧ください。

まとめ

ミャンマー国内源泉の所得

非居住者:申告の義務があります。

居住者:申告の義務があります。

ミャンマー国外源泉の所得

非居住者:申告の義務はありません。

居住者:申告の義務があります。

注意したいこと

ロングワケーションやノマドワーカーの方でも、1年のうち183日以上ミャンマーに滞在していると、日本やその他の国で得た収入もミャンマー所得税課税対象になり申告が必要です。

では、ミャンマーで申告しなければならない所得とは、何なんでしょうか。また、合法的な節税方法はないのでしょうか。

個人所得税の節税方法については、下の記事に書いております。もし良かったら、ご覧になってください。